俳優としての第一歩 
平成10年『必要のない人』(NHK)
>>オシャレ
 


 

●平成10年『必要のない人』(NHKでテレビドラマ初出演。)
 里見浩太朗さん演じるジョーカー・野村の子供、野村健太役。
 本人が俳優の志をもってデビューしたドラマだという。
 出演を引き受けたときには『いよいよ来るべき時がきた」とまるで長い裁判の末、判決を受けるにも似て身震いするような心境だった。

 


 
 
●32歳のデビュー。やっと第一歩を踏み出した。2世俳優と言われる同世代の人たちは、もう遥か遠くにいるという思いがあり、めげそうな気持ちにもなるが、それでも一端覚悟を決めてしまうと自然に気持ちが高ぶってくるのがおかしかったという。
 「いつか僕も父のように」と、子供の頃から無意識に思っていたがなかなか決断が下せなかった。その理由のひとつに“父の七光り”ということ。もうひとつに“学生時代を苦労知らずでのんびりと過ごし、いざとなると中身に自信がなかった”というのが、実際のところであった。

 



 
 
●初収録の日は本人以上に母親の方が緊張していた。本人が家を出てからは、もう家にじっとしていることができなくて、街をぐるぐるしていたそうで。さらには、そんな自分にスタミナをつけるためにうなぎを食べていたことがわかった。
 そんな母親を見て「腹をくくったときの母は実に強い」柴田家は母の強さで何度となく助けられてきたことを改めて実感した。


●台詞の練習は母親が相手役をやってくれた。そしてチェックもしてくれた。その後『A FEW GOOD MEN』という芝居で黒田アーサーさん、別所哲也さん、松本紀保さんとともに舞台に立つ。

●ドラマでも芝居でもそうだが、スタンバイよりもさらに1時間はやく現場に入る。現場の空気に慣れるためだという。
 これはナイスディのころから変わらない。
 

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