三行社説 2010. 9
9月14日 (火)  民主党・代表選が行われる朝を迎えて


いよいよ民主党の代表選、菅vs小沢の戦いに勝敗がつく日を迎えた。
どちらが勝つにしても遺恨を残すことになりそうである。


党内、特に与党の一党内の遺恨というのはどうなのだろう。
かつて与党だった自民党内でも、もちろん代表選(総裁選)はあったが、
終わってみれば候補者たちは手を携え肩を組んでいたように思う。
しかし今回は序盤戦から直接的に互いが互いを責めたことで
党を割るような結果が生まれるかもしれない。
そうなった場合、その被害は民主党ではなく国民が被ることになるだろう。


どちらの候補が選ばれることが国民のためになるのか分からない。
だけど、もし小沢氏が選ばれたとしたら、3年という年月を待たずに
解散総選挙が行われるだろうという声は根強い。
東京で行われるAPECの時期つまり11月は海外の首脳の反応を懸念し無理。
続いて来るのは予算委員会だから年末年始も無理。
だから、あるとすれば春先ではないかという見方が非常に強いようである。


もし総選挙が行われれば政治的空白が生まれてしまうわけだが、
僕はむしろ早く小沢氏の力というものを見てみたい。
民主党に政治を任せていいものか、国民生活を守れるものなのか、
これをはっきり見たいのだ。
万が一自分が仕掛けた選挙で小沢民主党が負けるようなことになれば
小沢氏は政界を引退、民主党も形無しになるであろう。


それはそれでいいではないか。
こんなご時世でまやかしを信じさせられるよりはどれだけマシなことか。
そうした民主党の行く末ならぬ日本の行く末を占う代表選が今日行われる。


僕はその推移をじっと眺めようと思う。


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