9月17日 (水) 事故米
ついに自殺者まで出た事故米問題。
大田農水大臣の不必要な発言があったかと思えば、 今度は農水省が「消費者の安全」を盾に、被害者である卸売業・製菓会社などの名前を フライング気味に発表した。 連日のドタバタ劇を目の当たりにし、いったいこの国のバランス感覚や危機管理はどうなっているのかと思う。
よく分からないのは、食品会社に事故米が降りた経緯である。 例を挙げれば三笠フーズということになるが、 事故米は人体への影響から遠い工業界など限定で出荷していたと農務省が言い張るのであれば、 なぜ「食品」という名のつく会社に米をまわしていたのであろう。 取り扱いに必要な資格を持ち入札で高値をつけたのだから卸して問題はないと言うのかも知れないが、 食と縁遠くあるべきものを食の最前線に扱わせるとはいったい何事だろう。
不可解である。
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9月2日 (火) 福田退陣
何を信じていいか分からなくなった。 私は無党派なので、特に自民党に対し思い入れがあるわけではないが、 それにしても投げ出しに近い形の退陣に開いた口がふさがらない。
「基盤は作れた」、そのようなことを口にし胸を張る福田氏であるが、 政治は実際に活用され、国民にその恩恵が目に見える形で波及してこない限り 意味がないのではないか。 与党各党の思惑で練りあがった緊急経済対策は頓挫するのではなかろうか。 福田氏の意思を後継しない自民党総裁が選ばれたとすれば、 補正予算すら通らない可能性すらある。
法案は既に詰めの段階にあり、ここで2週間総裁選に自民党が取り掛かっても 政治に対する影響はないと、ある自民党幹部はテレビ番組で言っていたが、 この不景気な時期に、国民に目をやらず内々のゴタゴタの解決に奔走する政治家たちを目にすることは 非常に不愉快であり不快である。
民主党代表戦のニュースを希薄させるために退陣発表をこの日を選んだと 記者会見を終えた福田氏は周辺に語ったと言われているが、 そんなことに命を懸けて意味があったのだろうか。 国民を巻き込んだ自爆テロのような気がしてならない。
自己を見れる客観性、それは国民のためではなく自分のプライドと自民党を守るためだけに使われた。 そんな印象を強く受けた退陣会見であった。
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2008/9 |
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