三行社説 2003. 5
5月11日 (日)  

日テレの看板番組「ザ・ドキュメント」
今朝の題材はイラク戦争を日テレがどう伝えようとしたのか
戦争報道のありかたを検証しようという内容だった。
90分拡大枠かつ生放送。スタジオには現地に派遣された特派員をはじめ
報道に関わったスタッフ(外信デスクやディレクター、編集マンも)が
およそ50名。
イラク対アメリカの情報戦でもあった今回の戦争、情報の取捨選択を迫られ
苦悩した現場の様子であるとか特派員が居住していたホテルがアメリカ軍によって
砲撃された際に現場はどうだったのかなど報告されたのだが
視聴者の僕から言わせると、90分使って何を言いたいのか分からなかった。
自分たちの報道に対するエクスキューズに終始していたように思える。

結局この戦争はなんだったのか。
何のための戦争だったのか。
アメリカ側の目から見て正しいことは何度も伝えられたが
なぜ戦争をしなければいけないのか、ほとんどのスタッフはその裏にあるものを
漠然とは感じているだろうにそのことについて一言も発する人がいない。

アメリカが戦争をしかける正当な理由の1つは
大量破壊兵器の存在だったと思う。
しかしいまだ出てきていない。
出てきていないことは報じたけれども、なかったということについて
攻撃の正当性が疑わしい国のプロパガンダを放送したことについて
日テレだけでなく、どの放送局も責任を取っていない。
何も説明をしない。

戦争報道はこれからどうあるべきか?
しかける側の主張の裏付けが取れるまで
するべきではないだろうね。

今回の戦争の報道は単に視聴率稼ぎかつ横並びのワイドショー・ネタでしか
結局なかったと思います。
報道の意義はない。


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