三行社説 2006. 11
11月7日 (火)  自殺予告

伊吹文部科学大臣宛に自殺を予告する手紙が届いた。
周囲の誰も信じられないので、大臣に直接伝え自分の状況を直訴するという内容であった。

この文面が真意であるかまたは人騒がせな嘘なのか判断をつけることは難しい。
嘘ではないかと考えることは出来ればしたくないというのが
命の重みを知る大人の考えであろう。
対処に非常に苦しむケースである。

伊吹大臣は封筒に捺された「豊」という文字を手がかりに
「豊」がつく名前を持つ市町村に協力を求めた。
自殺予告を阻止し、ひとつの命を守るためである。

しかし僕はこの記事を今朝の朝刊で読んでまず思ったことは
マスコミにも訴え公開捜査に踏み切る理由がよく分からない。
というのは、いじめ関連のニュースは同じ境遇にある子供達に対し
そこに属さない人間が想像するよりはるかに大きな影響力(自殺への誘導)をもっているので
情報を流すことで更なる犠牲者が出るかもしれないからだ。
また愉快犯も必ず出現するであろう。

捜査に乗り出すなと言っているわけではなく
公開せずに郵政省や警察庁など関係各社で捜査することのほうが
望ましいのではないだろうか。

子供からのSOSに対し国が守る姿勢を見せること
大人が本気の姿を見せることには大きな意味があると思う。
水面下で動いたほうが良かったという結果にならないことを祈っている。


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