三行社説 2005. 10
10月27日 (木)  食えない女

片山さつきが面白い。
先の衆議院選挙で刺客のひとりとマスコミに取り上げられた時は
財務省の主計官が永田町で何をしたいのか分からず、
また選挙区に入るのは選挙日の1週間前でいいなどといった驕りとも取れる発言に
眉をひそめる思いだったが、
7日に行われた衆院郵政民営化特別委員会での質疑で印象がまるで変わった。
内容の伴った討議を切れ味良く展開する姿は痛快の一言だった。
血相を変えて答弁に立つ民主党議員たちをズバズバと議論で斬り捨てて行く。
初登壇であそこまでズケズケ物が言える人はなかなかいないのではないか。

「自分以外の新人議員は勉強が必要である」

「もっとマシな質問をしてくれ」

といった発言は、個々で見れば東大でのエリートのお高くとまった感はまぬがれないが
語尾を収めず突き放すように言葉を投げる彼女の物腰は
まるでプロレスでいう「投げっぱなしジャーマン」のようなインパクトがある。
発言を一連性で計ってみると、結構この人は「牝馬」なのだろう。
新しくなったとはいえ過去の政治を引きずる今の政治には
これくらいの賛否両論を生むクラッシャーがいたほうが面白い展開を生むような気がする。

根が正直だから言動にそれが現れる。

「コイツ、また言ってるわってとこですね」

思わず笑ってしまった。
本当に食えない女とはあなたのことだ。
がんばれ、さつき。
対で注目される女性が自分を収める型ならば
どうか「いい子」にならずにその逆を行ってくれ。
そして国民のために即戦力ぶりを遺憾なく発揮してほしいと思う。


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